鶴は千年亀は万年
グレマな俺の家にはペットの亀がいる。今中二の息子が小五の時に近所の池から拾ってきたやつだ。息子は、小遣いで飼育用の桶を買ってきて、ちゃんと世話をするから飼わせてと土下座 するから許可した。亀吉と名付けはじめの頃は水槽の水交換や甲羅磨きなどやっていたがそれらの仕事はすぐにグレマな俺の仕事になった。
この亀吉、我が家に来た当初は体調15cm位だったのだが今では25cm位になった。大きくなる度に隠れや用の岩を買い換え、 水槽も買い換えた。
亀吉は、水槽の水を交換する時、大きめの桶に入れ ておくのだが、いつもその桶から 這い出そうとする。以前は、這い出すのは不可能な高さだったものが最近は桶の縁に前足をかけて鉄棒の前回りのような体勢ができるようになった。あとは、前回りの要領で重心を前にできれば脱出成功となる。まあ、かなり惜しいところまでいくが、いつも前足を滑らせて桶の底にまっしぐらだ。
ところで、亀吉はミドリガメなのだが、ミドリガメは特定外来生物に指定される予定のようだ。指定された場合、届け出が必要になるらしい。
亀は、長生きだからしばらくたいへんだな。
児童虐待防止法
ご無沙汰してます。グレマな俺です。
先週、児童虐待防止法とその関連法の改正案が閣議決定された。国会で承認されれば、しつけ名目で子供に体罰を与えることが禁止されるという。グレマな俺は、子供が小さいときによくお尻を叩いて叱ったものだがそれも禁止だな。
最近読んだ「昨日までの世界」に子育てに関する記述がある。体罰なしの子育ては子供を甘やかす子育てなのかというテーマの考察であるが、子供への体罰をどうするかは社会によってさまざまなようだ。同じ社会でも世代による考え方の違い、地域による違いもある。また、文化的要素に起因する違い、生業形態が異なることによる違いもあるようだ。
ヨーロッパの国ではドイツとイギリスは一般に体罰が容認されていて、スウェーデンでは容認されていないそうだ。ちなみに、スウェーデンでは子供への体罰が法律で禁止されていて子供のお尻を叩くような行為も児童虐待とみなされ、刑事告発の対象となるらしい。グレマな俺は完全アウトだ。
今回の閣議決定は、10歳の少女が父親の虐待の結果、死亡した件を受けて行われた。本来、家庭内で解決すべき問題に国が口出しせざるを得ない状況って本当に残念だ。
福田ますみ著「でっちあげ」を読んだ
グレマな俺の読書感想です。
この著書は先日紹介した「モンスターマザー」と同じ著者の作品であり、同様に学校のいじめ問題を取材したノンフィクションものだ。「モンスター~」は男子高校生の自殺は彼が所属していたバレーボール部内部でいじめがあったことを苦にしたものだとして母親が異常な執念で学校の責任を追及する。しかし、真実は…、というものであった。「モンスター~」ではこの母親に対する憤りが大きかった。しかし、「でっちあげ」の方は、小学校4年生の男子児童が担任の男性教師にいじめを越える虐待を受けたためにPTSDを発症したとしてその担任教師と行政を相手に民事裁判で責任追及するが、真実は…という同じような流れなのだが、こちらの方は正直、読んでいて結構頭に来た。保護者側の苦情を全く検証検証せず児童をいじめたとされる教師を守ろうともしない校長、児童の母親の被害申告を全く裏付けを取らずセンセーショナルに報道するマスコミ、同様に人権派弁護士、医師達が保護者側に一方的に加担し教師を追い詰める。教育現場の現状の厳しさは理解できるが、あまりにも事なかれ主義ではないか。マスコミは報道する前にもう少し丁寧に事実の検証は出来ないのか。報道が事実無根であれば人権侵害も甚だしい。人権派弁護士も同様に自らを正義と信じて善良な人物の人権を踏みにじるのだ。最終的に問題教師に問題は無かった事になるは救いだが、普段は穏やかなグレマな俺も久しぶりに怒り心頭であった。